『命は足が速い』

これは仏陀様のお話しですが、、、

何千年の時を超えても仏陀様やイエス様や聖人と言われる方々の教えは、

現代の私たちにとても大切なメッセージがあります。

とても衝撃的で思いもよらない事件や事故により

人の生命は、一瞬にして失われてしまいます。

もし、その場所に行かなかったら、、、

もし、その人に出くわす事がなかったら、、、

もし、その不審者に気づいていたら、、、

生命が救われたかもしれません。

 

あるとき、ブッダは弟子にこう話しかけられました。

「そなたもこのごろは、命の短く脆いことがうなずけてきたらしい」

合点して弟子は言いました。

「本当にそうでございます。たちまち消え失せてしまいます」

「”たちまち”と言っても、感じようもいろいろだが……」

ブッダの一言に、”仏さまの感じられる命の短さとは、どれほどのものなのだろう?”と、弟子は疑問を起こしました。

「世尊がお感じになっているそれは、どれぐらいの速さでございましょうか」

「そなたにはとても納得できまい」

そう聞いた弟子は聞きたい気持ちが抑えられなくなり、

なおも尋ねると、ブッダはこう言われました。

「例えばここに、弓の名人が四人いるとする。そのうちの一人は東に、一人は南、一人は西へ、そしてもう一人は北を向き、それぞれの方向の彼方に的を定め、心を合わせて一度に矢を放つ。

名人の放つ矢は目にも留まらぬ速さで飛ぶ。そこに足の速い男がいて、サッと走りだしたと見る間に、四人の弓師が放った矢を引っ捕らえてしまったとしよう。

どうだ。この男の足は速いだろう?」

「それは速いです。とても速いです」

興奮ぎみに弟子は言いました。

やや間を置いて、ブッダは仰せられた。

「それよりも、もっと速いのが人間の命なのだ。

命は実に足が速い」